はじめに|「ありがとう」は子どもの心をどう育てる?
「ありがとう」が自然に言える子って、なんだか周りからも愛されてる気がしませんか?
実は「ありがとう」を伝えられる力は、単なる“マナー”や“しつけ”にとどまらず、
子どもの生きる力そのものを育てる鍵になります。
保育の現場で1,000人以上の子どもたちと関わってきた中で、
「ありがとう」が言える子は、共通して 人間関係の土台がしっかりしていると感じます。
「ありがとう」には、子どもを大きく育てる力があるんです。
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①「ありがとう」で育つ“非認知能力”
“非認知能力”という言葉、聞いたことがありますか?
IQや学力のように数値で測れない、人間の内面の力のことを指します。
たとえば…
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自分で考える力
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感情をコントロールする力
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相手の気持ちを想像する力
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我慢する力
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意欲ややりぬく力
「ありがとう」は、この非認知能力を育む入口になるんです。
感謝を伝えるとき、子どもは
「この人は自分に何かをしてくれた」
「自分は助けてもらった」
と自然に振り返ります。
これは、相手の行動を認知し、自分の気持ちを言葉にする力。
小さな“ありがとう”の積み重ねが、内面的な成長につながっていきます。
②「ありがとう」は人とのつながりを深める“潤滑油”
「ありがとう」が言える子は、人との関係を築くのが上手です。
保育現場でも、「ありがとう」を素直に伝えられる子は、
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友達と良い関係を築く
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先生との信頼関係が深まる
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トラブルが起きたときも、相手を思いやれる
といった様子がよく見られます。
逆に、感謝を表現する経験が少ない子は、
相手の気持ちに気づきにくく、トラブルになったときに感情的になりやすい傾向があります。
「ありがとう」は、関係性を育てるコミュニケーションの“種”なんです。
③「ありがとう」が言える子は、自己肯定感が高い
「ありがとう」は、自分が助けられた・大切にされたという実感から生まれます。
それを何度も経験した子どもは、
「自分は人から愛される存在だ」
「自分は人の役に立てるんだ」
という 自己肯定感を育んでいきます。
そして、自分に満足しているからこそ、
他人にも自然に「ありがとう」が言えるようになるんです。
自己肯定感が育つと…
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チャレンジ精神が芽生える
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小さな成功体験を喜べる
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他人の評価に過剰に揺れない
といった“生きる力”が育ちやすくなります。
【てんのちょっぴり辛口コメント】
「ありがとう」を“しつけ”の一環としてしか捉えていない親、実は多いです。
「ちゃんと言わせなきゃ」
「人前で言えないと恥ずかしい」
……うん、それもわかります。
でもね、大事なのは“言わせること”じゃなくて、
感謝したくなる体験をどれだけ積ませてあげられるか。
そして、感謝されたときにどんな気持ちになったかもセットで感じさせてあげること。
大人だって、「やって当たり前」の空気の中では、誰かに優しくできませんよね。
子どもも一緒です。
感謝が“あたりまえ”になる家庭より、
感謝が“あたたかく流れる”家庭をつくっていきましょう。
【てんからのメッセージ】
「ありがとう」は、子どもが人と関わっていくうえでの“第一言語”。
この言葉を自然に使えるようになるまでのプロセスこそ、
子どもが心を育てている時間なんです。
その育ちを、大人の都合で邪魔しないように。
焦らず、あたたかく、見守っていきましょう。
最後に...
海外での3人兄弟の子育てを発信している、スイス在住のインフルエンサー【Amiさん(@amislife_gloor)】の投稿が、とても素敵です。
Amiさんのご家庭では、ご主人がいつもAmiさんに感謝の言葉をかけていて、こどもたちにも「ごはん作ってくれてありがとうって言おうね」と自然に声をかける姿が印象的。
そんな夫婦のやりとりを見て育つからこそ、こどもたちも自然と「ありがとう」を口にしていて、その様子が動画からも伝わってきます。Instagramなども配信していますがぜひ、YouTubeで見ていただきたいと思いますのでリンクを貼っておきますね!
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