はじめに|一日で結果を求めすぎていませんか?
「お手伝いさせたけど、全然ちゃんとできなくて」
「“自分で片づけようね”って言ったのに、次の日にはもうやらない…」
「結局、親がやった方が早いし…」
そんな風に思って、“家庭でのしつけ”や“ルールづくり”を途中でやめてしまったこと、ありませんか?
でも、そこでちょっと立ち止まって考えてみてください。
子どもがルールや習慣を身につけるには、時間と繰り返しが必要なんです。
習慣づくりに必要なのは“3か月の継続力”
保育園でたくさんの子どもたちを見てきた中で感じているのは、
子どもが習慣として身につけるには、最低でも約3か月はかかるということ。
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挨拶をする
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席に着く
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食べ終わったら食器を下げる
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お手伝いをする
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寝る前の支度をする
こういった日常の小さな習慣も、“一度言ったらできる”ものではありません。
【てんのちょっぴり辛口コメント】
「うちの子、〇〇できなくて…」「何回言ってもダメなんです…」って言う前に、
“親である自分が3日坊主になってない?”って自分に問いかけてみてほしい。
こどもが身につける前に、大人が飽きたり、忘れたり、
「やっぱりうちの子には無理」って諦めてるパターン、多すぎます。
“こどもができない”じゃなくて、“大人が続けられてない”だけってこと、実は結構あるよ。
習慣づくりを成功させる3つのコツ
① まずはひとつのことに絞る
あれもこれもと詰め込みすぎると、こどもも大人もキャパオーバー。
まずは**「自分でおもちゃを片づける」など、1つだけを集中して続けてみて。**
💡ひとことアドバイス
必ずすべてを片付けなくてもOK。
急いでいるときは「これだけ片付けようね」と調整したり、
気分が乗らないときは「一緒に片付けよう」と、親が大部分をやってあげるくらいの柔軟さも大切。
こどもの“やる気スイッチ”に合わせて寄り添ってみましょう。
② 親が“毎日同じ声かけ・流れ”を守る
昨日は「片づけてね」と言ったのに、今日は忙しくて言わなかった…。
そんな“ぶれ”が、こどもを迷わせます。
ルールや流れは、“同じタイミング・同じ言い方”で毎日繰り返すことがポイント。
💡ひとことアドバイス
園によっては、**お片づけの歌や音楽を流して「これが聞こえたら片づけの時間」**というリズムづくりをしています。
家庭でも“合図”や“お決まりのフレーズ”を取り入れると、習慣化しやすくなりますよ。
③ 3か月は“結果を求めずに繰り返す”と決める
「昨日もできなかった」「今日もやらない」――
そう思っても、まだ“定着中”なんだと思って見守ってください。
3か月やりきって初めて、こども自身の中にしっかりと“根が張る”のです。
💡ひとことアドバイス
「それでも、3か月は長い…」と感じる方もいるはず。
そんなときは、まずは3日、次に1週間、1か月…と、保護者が負担にならないステップで続けてみましょう。
小さく始めて、無理なく継続することが何より大切です。
よくある勘違いと、リセットのすすめ
「この子には向いてない」
「やっぱりこのルールはうちではムリ」
数日やってそう判断していませんか?
でも実は、まだ“始めてもいない”のと同じくらい浅い段階かもしれません。
3か月継続するつもりで向き合って、それでも合わないなら、見直してもOK。
でもそれまでは「無理」と判断しないでください。
こどもの可能性を信じてあげるのも保護者の役割ですね。
【てんからのメッセージ】
ルールやしつけは、子どもの中に自然と芽生えるものではありません。
親が毎日コツコツ“まいて、育てて、水をあげる”ものです。
そしてそれは、“大人の我慢強さ”が土台になります。
1日できなかったからって、ゼロには戻らない。
怒ってしまった日があっても、やり直せる。
「1日1回、一つのことだけはぶれずに続ける」
そんな覚悟を持って、3か月向き合ってみてください。
きっと、子どもはその姿をしっかり見てくれていますよ。
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