保育士としての第一歩を歩み始めたあの日。
同期はなんと9人!園の保育士の半分以上が新卒保育士…最初に浮かんだ感情はこうだった。
「こんなに新卒ばかりで、この園は大丈夫なのかな…?」
不安と期待が入り混じる中で、私は3歳児クラスの担任を任されました。
補助の先生はいたけれど、実質的には“ひとり担任”。
幼稚園からスタートし、保育園に移行した園だったこともあり、幼児はクラス数も多く、3歳児の2/3が新入園児。
園生活がはじめての子が大半で、朝から泣き声があちこちで響いていて、自分自身も不安しかなかったことを今でも覚えています。
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毎日が必死。“私自身が泣きたい”日もあった
こどもたちとの関係は、何か特別なことをしたわけではありません。
毎日ただ、目の前の子どもたちと過ごし続けただけ。
泣き止まない子を抱っこして、手をつなぎ、園庭で遊ぶ。それでも、少しずつお互いの存在が“当たり前”になっていき、泣いていた子も笑うようになっていきました。
…でも。
今、思い出すと当時の私はあまりに未熟で、
こどもたちに負担をかけていたことが多かったと思います。
先輩からのフォローもほとんどなく、自分に精一杯だった。
子どもたちに心を向けたくても、その余裕すらなかった日もあります。
発達がゆっくりな子への葛藤
─「どうすればいい?」が解決できなかった環境─
クラスには、明らかに発達がゆっくりな子がいました。
でも、園の方針は“皆と同じが当たり前”。
行事や体操、鼓笛隊などは決まったテンポで進み、その子のペースに合わせる余裕なんてなかった。
ひとりで抱えることの限界を感じて、副主任に相談した時のことは、今でも忘れられません。
「てん先生はどうしたい?」
「てん先生はどう思う?」
私は…その“答え”がわからず、見つけ方もわからなかったから、相談したんです。
でも、答えは返ってこなかった。
誰に聞いても「心配だよね」「どうすればいいんだろうね」と相談にさえならなかった。
だから、自分で調べることにしました。
発達協会の発行誌を取り寄せて、夜な夜な読みあさったり、
自腹で研修にも通ったりしました。
それでも、やっぱりこの園でどのようにその子に働きかけていけるかは分からなかった。
でも今思うんです。
あのとき自分なりに“考えて、動いた”ことは、絶対に間違いじゃなかった。
【てんのちょっぴり辛口コメント】
「若手だから」「初年度だから」と甘えていられない現場。
でも、“頼れる大人”がいないことほど、新人を孤独にさせるものはありません。
こどもたちの前で泣くわけにもいかず、
大人たちの中では声を上げられず、
気づけば誰よりも悩み、誰よりも勉強していたのは、
他でもない“あの時の私”だった気がします。
次回予告|第2回:パート・契約社員としての保育現場
「井の中の蛙になりたくない!」
保育の世界はもっとひろいはず!いろいろな保育を経験することが私にとって必要だ!と考え、正社員ではなくパートとしての転職を選択。その選択はどうだったのか?
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