はじめに
「怒っちゃダメって思うけど、どうやって伝えればいいの?」
そんな悩みをよく耳にします。
怒らずに、でも言いたいことはちゃんと伝える。
それって、決して「優しく言うだけ」でも「全部受け入れる」でもありません。
保育のプロが現場で使っている、“感情に頼らない伝え方”にはコツがあります。
今回は、保育士歴20年以上のてん園長が、実際に保育現場で効果を感じた【怒らずに伝える5つの方法】を紹介します。
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①「◯◯してくれると助かるな」伝え方の主語を自分に
「走っちゃダメ!」ではなく
→「歩いてくれると助かるな」「転んだら心配だな」など、
自分の気持ちや状況を伝えることで、子どもは“責められてる”と感じずに受け取れます。
✅ポイント:命令じゃなく、共感とお願いベースで
②「~したかったんだよね」と気持ちに寄り添ってから伝える
いきなり注意するのではなく、まず「やりたかったよね」と気持ちに共感。
その後に「でも今はおしまいの時間だよ」など、切り替えを伝えるとスムーズです。
✅ポイント:心のドアを開けてから、伝えるべきことを届ける
③ 選択肢を渡して自分で選ばせる
「早く片づけて!」ではなく、
「お片づけする?それともズボンを履く?どっちからやる?」のように、
子どもが自分で決める“余白”を作ると、反発が起きにくくなります。
✅ポイント:コントロールされる感覚を減らす
④ ユーモアを交えて気持ちを切り替える
「お片づけの妖精さんが出動〜!」
そんな風にちょっとふざけて、空気を変えてみるのも保育士の裏ワザ。
✅ポイント:真剣だけど深刻にはしない。遊び心も大事な伝え方の一つ
⑤ 無理に言葉で解決しようとしない
泣いている子、怒っている子、黙り込んでいる子。
どれも“言葉”でどうにかしようとすると逆効果なことも。
背中をさする、隣に黙って座る、視線だけで「大丈夫」を伝える。
伝え方は「声」だけじゃないんです。
✅ポイント:沈黙も、伝える手段のひとつ。信頼があるからこそ通じます。
【てんのちょっぴり辛口コメント】
「怒らない子育て=何も言わない」じゃありません。
“伝え方を工夫する”というのは、大人の努力が必要ということ。
怒るより、よっぽど根気がいるし、愛が要ります。
でもね、そこで踏ん張るのが、大人の成長ってやつです。
てんからのメッセージ
怒らずに伝えるというのは、
ただ感情を抑えることではなく「子どもの未来につながる言葉を選ぶ」ということ。
正解は一つじゃないけど、
大切なのは、伝えることで「育つ関係性」があるということを忘れないこと。
できるところからで大丈夫。
今日も、あなたの言葉で、子どもは育っていきます。
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