はじめに|つい仲裁に入りたくなるけど…
毎日のように繰り返される兄弟げんか。
おもちゃの取り合い、言い合い、時には泣き声と叫び声…。
つい「やめなさい!」「どっちが悪いの!?」と止めたくなりますよね。
でも実は、親がすぐに介入しない方がよい場面もあるんです。
“けんか”は、兄弟の関係性を深めるチャンスにもなります。
【Instagram開設しました!】
http://www.instagram.com/encho_kosodate/
フォローしていただけると励みになります
■ 兄弟げんかは“社会性”を育てる練習場
兄弟げんかは「ミニ社会」での学びの場。
- 自分の気持ちをどう伝えるか
- 相手の反応から何を感じ取るか
- 仲直りのきっかけをどう作るか
すべてが**“人と関わる力”のトレーニング**になります。
大人が毎回正解を与えるより、
子ども自身が考える余地を残すことで、学びが深まるのです。
■ 親が仲裁に入る前にできる3つのこと
1|まずは“様子を見る時間”を確保する
泣いていても少し様子を見る勇気を持ってみましょう。
ケガや危険がなければ、子どもたちのやりとりを観察する時間が大切です。
自分たちで解決するきっかけが生まれることもあります。
すぐに「止めなきゃ!」ではなく、
**“自分で折り合いをつける力”**を信じて待つこともひとつの育て方です。
2|事実だけをフラットに確認する
介入が必要な場合も、「どっちが悪い?」ではなく…
- 「どういう流れだったの?」
- 「あなたはどう感じたの?」
- 「相手はどうしたかったと思う?」
と**“感情”と“状況”を切り分けて聴く姿勢**を見せてください。
また、年下の子に対して「小さいから仕方ない」「まだわからない」はNG。
そう伝えてしまうと、
「わからなければ許される」「小さいから甘えていい」という学びにつながってしまいます。
“仕方ない理由”は具体的に、“許す優しさ”も具体的に伝えていくことが大切です。
例:
「まだ2歳だから“順番”はよくわからないんだよ。でもだんだん覚えていけるようになるよ」
「いまは難しいことでも、できるようになるのを待ってあげようね」
3|“解決”より“再発防止”を一緒に考える
- タイマーを使っておもちゃの交代制
- 自分の気持ちを伝えるためのカードや言葉の練習
- 遊ぶルールを一緒に作って壁に貼る
その場をただ“おさめる”のではなく、
「次はどうする?」を一緒に考えることが、兄弟関係を育てていきます。
【てんのちょっぴり辛口コメント】
「お兄ちゃんでしょ」「お姉ちゃんだから我慢して」
…つい言いたくなるそのひと言、
“我慢する役”を固定してしまう危険ワードです。
年上だからって、全てを譲る必要はない。
年下だからって、全部許されるわけじゃない。
子どもたち全員が、それぞれ“尊重される存在”であることを忘れずに。
【てんからのメッセージ】
兄弟げんかは、家の中の“人間関係の縮図”。
その中で学ぶ「伝え方」「気持ちの整理」「譲り方」が、
将来の人間関係の土台になります。
もし、あなたが
**“大人になって疎遠になってしまった兄弟関係”**を見聞きしたことがあるなら…
「自分の子どもたちは、そうなってほしくない」って思いませんか?
絶対はなくても、
**今の家庭の中で育てられる“つながりの種”**はたくさんあります。
けんかしても、怒っても、ぶつかっても
「助け合える関係に育てる」ことを意識して、今日も見守っていきましょう。
【こちらもおすすめ】
バナータップで応援して頂けると嬉しいです♡
にほんブログ村
【Instagramフォローもうれしいです♪】
http://www.instagram.com/encho_kosodate/
📘noteで大好評発売中!
【元園長が徹底解説】
保育園・幼稚園選び、後悔しないための見学ポイント完全ガイド【辛口あり】
園見学チェックシート付きで、
“見るべきポイント”をプロ目線でしっかり書いてます。