てん園長のホンネnote

お困り保護者の味方は、ちょっと辛口な元園長てん。愛あるホンネで届けます。

兄弟げんか|親が仲裁に入る前にできる3つのこと

はじめに|つい仲裁に入りたくなるけど…

 

毎日のように繰り返される兄弟げんか。

おもちゃの取り合い、言い合い、時には泣き声と叫び声…。

 

つい「やめなさい!」「どっちが悪いの!?」と止めたくなりますよね。

 

でも実は、親がすぐに介入しない方がよい場面もあるんです。

“けんか”は、兄弟の関係性を深めるチャンスにもなります。

 

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■ 兄弟げんかは“社会性”を育てる練習場

 

兄弟げんかは「ミニ社会」での学びの場。

  • 自分の気持ちをどう伝えるか
  • 相手の反応から何を感じ取るか
  • 仲直りのきっかけをどう作るか

 

すべてが**“人と関わる力”のトレーニング**になります。

 

大人が毎回正解を与えるより、

子ども自身が考える余地を残すことで、学びが深まるのです。

 

 

■ 親が仲裁に入る前にできる3つのこと

 

1|まずは“様子を見る時間”を確保する

 

泣いていても少し様子を見る勇気を持ってみましょう。

ケガや危険がなければ、子どもたちのやりとりを観察する時間が大切です。

 

自分たちで解決するきっかけが生まれることもあります。

すぐに「止めなきゃ!」ではなく、

**“自分で折り合いをつける力”**を信じて待つこともひとつの育て方です。

 

 

2|事実だけをフラットに確認する

 

介入が必要な場合も、「どっちが悪い?」ではなく…

  • 「どういう流れだったの?」
  • 「あなたはどう感じたの?」
  • 「相手はどうしたかったと思う?」

 

と**“感情”と“状況”を切り分けて聴く姿勢**を見せてください。

 

また、年下の子に対して「小さいから仕方ない」「まだわからない」はNG。

 

そう伝えてしまうと、

「わからなければ許される」「小さいから甘えていい」という学びにつながってしまいます。

 

“仕方ない理由”は具体的に、“許す優しさ”も具体的に伝えていくことが大切です。

例:

「まだ2歳だから“順番”はよくわからないんだよ。でもだんだん覚えていけるようになるよ」

「いまは難しいことでも、できるようになるのを待ってあげようね」

 

3|“解決”より“再発防止”を一緒に考える

  • タイマーを使っておもちゃの交代制
  • 自分の気持ちを伝えるためのカードや言葉の練習
  • 遊ぶルールを一緒に作って壁に貼る

 

その場をただ“おさめる”のではなく、

「次はどうする?」を一緒に考えることが、兄弟関係を育てていきます。

 

 

【てんのちょっぴり辛口コメント】

 

「お兄ちゃんでしょ」「お姉ちゃんだから我慢して」

…つい言いたくなるそのひと言、

“我慢する役”を固定してしまう危険ワードです。

 

年上だからって、全てを譲る必要はない。

年下だからって、全部許されるわけじゃない。

 

子どもたち全員が、それぞれ“尊重される存在”であることを忘れずに。

 

 

【てんからのメッセージ】

 

兄弟げんかは、家の中の“人間関係の縮図”。

その中で学ぶ「伝え方」「気持ちの整理」「譲り方」が、

将来の人間関係の土台になります。

 

もし、あなたが

**“大人になって疎遠になってしまった兄弟関係”**を見聞きしたことがあるなら…

 

「自分の子どもたちは、そうなってほしくない」って思いませんか?

 

絶対はなくても、

**今の家庭の中で育てられる“つながりの種”**はたくさんあります。

 

けんかしても、怒っても、ぶつかっても

「助け合える関係に育てる」ことを意識して、今日も見守っていきましょう。

 

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