イヤイヤ期シリーズ(全7回)
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イヤイヤ期っていつから?どんな特徴?
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感情はどう育つ?
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困った行動タイプ別・対応マニュアル
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外出前のイヤイヤ対策
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場面別の声かけ術
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それでもイライラしてしまうあなたへ
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本気のイヤイヤ期の付き合い方 ←今回はここ!
「イヤイヤ期って、本当に必要なの?」
この時期のこどもたちを見ていると、
・突然怒り出す
・叫ぶ、泣く、転がる
・親の言葉がまるで届かない
…もう、心が折れそうになりますよね。
でもね、
**イヤイヤ期は“心を育てるための、最初の土台づくり”**なんです。
感情を知る、自己主張をする、人とぶつかって調整する。
全部、人間関係の基礎。
私はよく、イヤイヤ期を
「こどもが“人間になる”ための最初の訓練期間」と呼んでいます。
【てんの本音】否定の言葉には“意味”がある
こどもって、ある時期から突然「やだ!」「NO!」ばっかり言い始めますよね?
まるでスイッチが入ったかのように。イヤイヤ期に限らず、その傾向は強くなります。
私は、こう考えています。
「いいよ」や「OK」は、受け身で使われることが多いけれど、
「やだ!」「ちがう!」「行かない!」など否定の言葉は、自分から発する“能動的な表現”。
つまり、「自分はこう思う!」を一番シンプルに伝えられる手段なんです。
だから、否定=悪ではなく、感情表現の第一歩。
むしろ、それを拾ってあげることが、これからの信頼関係づくりに繋がっていくんです。
何よりキツい「ママ・パパきらい!!」の破壊力
イヤイヤ期の親心を1番えぐるセリフ、それが
「ママ・パパきらい!!」かもしれません。
でも、それって本心じゃない。
私もこのセリフを何度も言われてきました。
そして毎回こう返してます。
「私は○○ちゃんのこと大好き!」
すると、「きらい!」「だいすき!」「きらいー!」「だいすきぃぃ〜!」と、終わりのない応酬に(笑)
着地点は見えないけど、**“受け止めてもらえた”**という経験だけは、確実にこどもの心に残ります。
とはいえ、私も人間。疲れ果ててる時はさすがに余裕ゼロ。
そんなときは、
「はいOK。今は私のこと嫌いなターンね。了解。」
とサラッと流してます。
このふたつができるようになってから、私自身のイライラも本当に減りました。
てん園長が本気で伝えたい、3つのこと
1. 「戦わない」こと
イヤイヤ期は、勝ち負けじゃない。
親が「言うことを聞かせた」からといって、成長につながるとは限りません。
大事なのは、「伝えることを諦めないこと」。
2. 「受け止めた上で、流す」こと
毎回、完璧に共感する必要はありません。
「そっかー、そう思ったんだね」で十分。
心の中では『またか…』と思っててもOK。
3. 「大人が楽する工夫をする」こと
手抜きじゃなく、“仕組み化”。
・毎日同じ靴下を履かせる(こだわり対応)
・タイマーで“ごっこ感”を出す(切り替え補助)
・お出かけ前は30分前行動(余裕が命)
イヤイヤ期は、大人の“仕組みづくり力”を試される時期でもあるんです。
【てんのちょっぴり辛口コメント】
「イヤイヤ期って、いつ終わるんですか?」
…正直、終わりは“ある日突然”じゃない。
じわじわと、フェードアウトしていくもの。
そして残るのは、
“自分で考え、感じ、行動できるようになったこども”の姿。
「ママ・パパなんてきらい!!」って言っていたあの子が、
数年後に「手伝おうか?」「ありがとう」って言うようになる日が、必ずきます。
そのとききっと、
“未来のあなた”が、今日のあなたに感謝してる。
最後に|てんからのメッセージ
イヤイヤ期は、
こどもが“人間になる”プロセスであり、
大人が“人間らしさを試される”期間。
たとえ怒ってしまっても、泣いてしまっても、
その都度、「よし、またやろう」と立ち上がってきたあなたは、もう十分素晴らしい。
ひとりで完璧を目指さないでください。
頼ってください。笑ってください。立ち止まってください。
いつかこどもが大人になったとき、
「私は愛されて育てられたんだな」って思えるような、
そんな育児の1ページになりますように。
全7回シリーズ、いかがでしたか。
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