てん園長のホンネnote

お困り保護者の味方は、ちょっと辛口な元園長てん。愛あるホンネで届けます。

【第2回】イヤイヤ期の“感情”はどう育つ?

※この投稿は全7回の【イヤイヤ期シリーズ】の第2回です
【シリーズ一覧】

  1. イヤイヤ期っていつから?どんな特徴?

  2. イヤイヤ期の“感情”はどう育つ? ←今回はこちら

  3. 困った行動タイプ別・親の対応マニュアル

  4. 外出前のイヤイヤ対策

  5. 寝かしつけ・ごはん・片付け…場面別の声かけ術

  6. それでもイライラしてしまうあなたへ

  7. 【保存版】てん園長が語る“本気のイヤイヤ期の付き合い方”


イヤイヤ期=「感情の土台」を育てる時期

大人から見ると「反抗」「ワガママ」に見えるイヤイヤ期。
でも実は、こどもが**“自分の感情”を理解し、伝える力を育てている**――
人生初の感情トレーニング期間なんです。


●これまでは「欲求」→これからは「感情」

赤ちゃんの頃は「眠い」「お腹すいた」などの“生理的欲求”が中心でした。
でも1歳半〜2歳ごろになると、「悲しい」「悔しい」「怒ってる」といった感情が芽生え、複雑になってきます

でも、どう出していいか、どう伝えていいかがわからない。
だから――

  • 怒るしかない

  • 泣きわめくしかない

  • 無言で固まるしかない

という方法で表現するようになる。それが、いわゆる「イヤイヤ」です。


感情のコントロールは、“経験”で身につくもの

大人はどんなに感情が昂っても、
スーパーで寝転がって泣き叫んだり、不貞腐れて動かなくなったりしませんよね。

それは、理性と経験が「やめておこう」とブレーキをかけてくれるから。

でも…その理性と経験だって、最初からあったわけじゃない。

  • 思春期、親にムシャクシャをぶつけてしまった夜

  • 初めての失恋で、涙が止まらなかった日

  • 仕事で爆発しそうな気持ちを、そっと受け止めてくれた人の言葉

そうした「誰かに感情を受け止めてもらった経験」が、
“感情の扱い方”を学ぶ土台になっていたはずです。


じゃあ、今目の前にいるこどもは?

そう、イヤイヤ真っ只中のあの子にとって、
その“初めての感情”を受け止めてくれる存在は――あなたなんです。

こどもは、まだその“経験”がゼロ。
あなたが今、そのゼロを「1」にしてあげている最中。

この役割は、小さく見えて、とても大きく、かけがえのないものなんです。


大人に求められる“寄り添い方”とは?

感情に寄り添うためのコツは、たったの2つ。

1. 感情に名前をつけてあげる

「悲しかったんだね」「悔しかったんだね」など、
こどもの気持ちを“言葉”にしてあげると、感情の整理がしやすくなります。

2. その感情を否定しない

「そんなことで怒らないの!」はNG。
→「そう思ったんだね。でも〜」と一度受け止めてから伝えるのが大切です。


感情の伝え方は、思春期や大人になってからの“土台”になる

「自分の気持ちは、受け止めてもらえた」
この経験が、自己肯定感や人間関係を築くベースになります。

  • 反抗期も、自分の気持ちを“言葉”で伝えられる

  • 自分の感情に気づき、落ち着いて処理できる

  • 困った時、「誰かに頼っていい」と思える

イヤイヤ期は、未来の自立した大人への一歩でもあるんです。


【てんのちょっぴり辛口コメント】

泣いた、怒った、叫んだ。
…それ全部“成長の証”ですよ。

とはいえ、共感しなきゃ、受け止めなきゃ…と
がんばりすぎるのは本末転倒

こどもが感情を出すとき、大人は“翻訳者”になるだけでOK。
「そう感じてるんだね」と気づかせてあげることが、なによりのサポートです。

こどもに余裕がない時こそ、大人に“ゆとり”が必要です。
次回は、【タイプ別・イヤイヤ対応マニュアル】をお届けします!

 

【第1回はこちら】

 

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