はじめに
子どもが靴を履かない。
食事中に遊び出す。
出かける直前に「行きたくない」と泣き始める。
そんな日常、1歳・2歳・3歳……特にイヤイヤ期真っ只中の親御さんにとっては“あるある”ですよね。
そして、そのたびに思うはずです。
「またか…」「なんで今それやるの?」「お願いだからスムーズにして…!」
今回の記事では、なぜ子育て中にこれほどイライラするのか。
その【理由】と【背景】を、保育現場・発達の特性・脳の仕組みからてん園長の視点で深掘りしていきます。
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子育てって、思っていたより“思い通りにならない”
人間の脳は「予測する脳」と言われています。
過去の経験や学習をもとに、無意識のうちに「次はこうなるだろう」と未来を予測しているのだそうです。
そして実際の出来事がその予測と違ったとき、
脳はそのズレ=“予測誤差”を修正しようと働きます。
このとき、ストレスや不快感を感じやすくなる、という研究もあります。
つまり私たちは、「想定外」や「予想通りじゃないこと」に敏感で、
それが続くと、知らず知らずのうちにイライラや不安につながっていくのです。
【例1】朝の支度が進まないのは、当たり前?
● 親の想定
「起きたら着替えて、ご飯食べて、歯みがきして、出発!」
これ、完璧すぎます。
1歳〜3歳のこどもにとっては、1つ1つが“遊びたくなる”タイミングです。
・着替え途中に目に入ったぬいぐるみで遊ぶ
・ご飯を一口食べて席を立つ
・靴下の柄にこだわって脱ぎ直す
・靴が“左右逆じゃないとイヤ”発動!
ここで親は思います。
「なんでそうなるの!」「もう時間ないんだけど!!」
でもこれ、**こどもにとっては“自然な成長過程”**でもあるんです。
大人にとっての時間は有限。でも、こどもにとって時間は無限なんだろうな~なんて、いつも思っています。
【例2】ごはんを食べないのはワガママ?それとも…
1〜2歳はまだ「空腹=食べる」という理解が未成熟です。
しかも、スプーンや手づかみなど、自分でやりたい意欲が出る時期。
食べたかと思えば…
・手で潰す
・味が気に入らずベーっと出す
・違うお皿にうつす
・スプーンで投げる(!)
これに親はもう限界。
「食べさせるのにどれだけ苦労してると思ってるの…!」という心の叫びが爆発します。
でも、この時期のこどもにとって、食事は“お腹を満たす”だけでなく、“感覚あそび”でもあるのです。食事のマナーはきちんと教えるべき。でも、時には大人があきらめることも必要。
【例3】出かけ先でのぐずりは「察知能力」でもある
目的地に着いた瞬間や、帰り道でグズグズスイッチON。
「今!?」「さっきまで笑ってたじゃん!?」と崩れ落ちる親…
でもこれ、よく観察していると、ただ単に疲れているだけではないことも…
子どもは“親の雰囲気”をすごく察しています。
・イライラしたトーン
・ピリピリした空気感
・「早くしなきゃ」という焦り
こういった“見えない感情”を子どもは敏感にキャッチして、
その空気に不安になり、ぐずりや癇癪が起きていることもあります。
てん園長の考察:親が「思った通りじゃない」ことでイライラする
保育士として、園長として、
これまで何百人もの保護者と関わってきました。
その中でよく聞いたのが、
-
「朝の準備が全然進まない」
-
「食事が終わらない」
-
「どこでもグズグズ始まって困る」
そして私は気づいたんです。
どのケースにも共通するのは、“親の思っていた通りじゃなかった”こと。
-
「ちゃんと出かけられると思ってたのに」
-
「せっかく作ったのに食べてくれないなんて」
-
「いい子にしててくれるはずだったのに」
この“ズレ”が、イライラの根源になっていると感じます。
そして、イライラは連鎖する
さらにやっかいなのは──
親のイライラは、子どもに伝染するということ。
親が「イラッ」としたとき、
子どもは空気を察して、安心感をなくします。
・目をそらす
・黙る
・反発する
・急に泣き出す
これが起きると、親はますます「なんでこうなるの!」とイライラ。
そして、子どもはもっと不安になり…という負のループが始まります。
【てんのちょっぴり辛口コメント】
「子育てなんて、思い通りにいかないものだよね」
もちろん、それは事実。
でも、“仕方ない”だけで片づけるのは、ちょっともったいないって私は思います。
だって私たちの脳は、
「こうなるはず」と未来を予測して動いている。
その予測と違う現実に出会ったときに、イライラやモヤモヤが生まれる。
つまり、子育てでイライラするのは当然なんです。
だって、想定外のことばかりなんだから。
でも大事なのは、
“なぜこんなにイライラするのか”に気づけるかどうか。
ただ「今日も怒っちゃった…」で終わるか、
「なんで私はこう感じたのかな?」と見つめるか。
それが、大人の感情の“育ち”の分かれ道だと思います。
てんからのメッセージ
イライラを完全になくすことはできません。
でも、なぜこんなにイライラするのか?
その背景に気づけると、少しだけ心が整う瞬間があります。
今回の記事が、あなたの「イライラしてしまう自分」に
優しく目を向けるきっかけになりますように。
次回は、**「じゃあ実際にどう対応してるの?」**という
てん園長の現場対応のリアルをお届けします。
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