はじめに
「こら!○○しちゃダメでしょ!」「やめなさい!」
つい、そんな言葉が口から出ていませんか?
でも、ちょっと考えてみてください。
**今「ダメ」といったことけど、うちの子はなぜダメなのか知ってる?どうすればいい
か知ってる?**
子どもは経験の途中にいる存在。
やり方や考え方を知らないまま、「やっちゃダメ」ばかりが積み重なると、
何が正解かもわからず、モヤモヤと不満や反発だけが大きくなったり、自己肯定感が低下してしまいます。
今回は、**子どもに「方法を伝える」「過程を見せる」**という視点について、
保育現場の実例もまじえてお話しします。
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①「ダメ」と言うだけでは伝わらない
たとえば…
-
おもちゃを投げた → 「投げちゃダメ!」
-
ごはん中に歩き回る → 「座って食べなさい!」
このように注意する場面はよくあります。
でも、それだけで終わってしまっていないでしょうか?
子どもは「何がどうダメだったのか」「どうすれば良かったのか」がわからないまま、
ただ叱られた記憶だけが残ります。
伝えるべきは、行動の理由と、代わりの方法です。
たとえば
「投げるとお友だちに当たってケガをするかもしれないね。そっと置こうね」
「座って食べると、お口の中にちゃんと運べるよ」
この“どうしたらいいか”という代替手段や行動の方法を伝えることで、
子どもは行動を学んでいきます。
② 結果や答えだけを教えると、考える力は育たない
たとえば、洋服のたたみ方、靴の履き方、絵の描き方…
「こうやってやるの」と正解だけを教えてしまっていませんか?
もちろん、それも一つの教え方です。
でも、プロセスを見せたり、一緒に考えたり、失敗してもやり直す経験をさせることも、同じくらい大切なんです。
現場でよく見るのが、「できない」と言って最初から諦めてしまう子。
それは、「失敗したら怒られる」「間違うと笑われる」そんな経験をしてきたからかもしれません。
こどもが“自分でやってみよう”と思えるのは、
試行錯誤できる時間と余白、見守る姿勢があるからこそです。
③ 見せて、伝えて、そして一緒にやってみる
私が保育園でよくやっていたことがあります。
それは、**「まず私がやって見せる」→「一緒にやってみる」→「見守る」**のステップ。
たとえば、雑巾の絞り方を教えるとき。
まず大人が「こうやると水がしっかり切れるよ」と実演。
次に「やってみる?」「一緒に絞ってみようか」と声をかける。
できた時は「おお!よく切れたね!」と実感を共有する。
この**“見て・真似て・自分でやってみる”**という一連の流れこそが、
子どもの“できた!”を積み重ね、自己肯定感につながっていきます。
ただ、注意点もあります。大人の見本の前にこどもが「やりたい!」と言ったときは、この流れにこだわらず、させてあげてください。「まずはチャレンジ」の精神、とっても大事です。
【てんのちょっぴり辛口コメント】
「ちゃんと教えてるんですけど、やらないんです…」
という相談、たくさん受けます。
でも、“教える”って「口で説明する」だけじゃない。
方法を見せる・一緒にやる・できた時に一緒に喜ぶ
ここまでが“教える”なんです。
それをせずに「どうしてできないの?」と責めるのは、
大人の都合にすぎません。
「やりなさい」よりも「こうやってやるといいよ」を。
未来を見ているなら、今、方法を伝える責任が大人にはあります。
てんからのメッセージ
子どもに伝えるべきは、「ダメ」や「正解」ではなく、
どうしたら良いか・どうやって進むかという“方法”。
その視点を持つだけで、
子どもの表情や行動に、少しずつ変化が見えてくるはずです。
「育てる」って、いっしょにやること。
あなたの伝え方で、こどもの未来が変わります。
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