はじめに|「なんで食べないの!?」に隠れた親の焦り
ごはんの時間になると毎回同じやりとり。
「それキライ!」「いらない!」「ちょっとだけ~」
せっかく作ったのに…栄養も考えたのに…
「もう…どうして食べてくれないの!?」
イライラと罪悪感を行ったり来たり。
でも、それってもしかしたら“親の理想”がこどもにプレッシャーになっているかもしれません。
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■ 偏食って“わがまま”?…いいえ、感覚の問題かもしれません
大人が「好き嫌いはダメ」と思いがちなのは、
“食べる=当たり前”だと信じているから。
でも、こどもにとっての“食べる”はこんな感じです:
- においがきつくて気持ち悪い
- 噛んだときの音や食感がこわい
- 口の中に入れた瞬間、飲み込めないほど不快
これは単なる好き嫌いではなく、
「感覚的な拒否」や「恐怖」に近いものなんです。
■ 実は…私も偏食です。野菜、大の苦手です…
ここだけの話、私自身、今でも偏食があります。
野菜類が特に苦手で、鍋や大皿料理、仕事関係の食事会…
「苦手な食べ物が入っているかも」と思うだけで緊張する場面もあります。
本気で思っていたこともあります。
「ライオンは野菜を食べなくても生きてる。私も一生食べずに生きられるかも!」って(笑)
なのに不思議なことに、ビュッフェに行くと
サラダを山盛りに盛ってしまうクセがあるんです。
苦手だけど「見た目がきれいだから食べてみようかな」って思える。
誰にも強制されない空気の中でなら、「一口だけ挑戦してみようかな」が生まれる。
こどもも、まったく同じです。
■ NG声かけ、やっていませんか?
- 「ひと口だけでも食べてみたら」
- 「食べないとデザートなしだよ」
- 「また残したの?」
- 「赤ちゃんじゃないんだから」
- 「好き嫌いばっかりしないの!」
どれも一見“正論”ですが、
こどもにとっては“責められてる”ように感じる言葉です。
食べることに失敗したと思わせる声かけは、
食べ物そのものへの苦手意識を強めてしまいます。
■ 食べる力を育てる「3つの声かけと環境」
- 「きれいな見た目だね~!」など、五感への共感から入る
→ 食べることを前提にしない関わりが、警戒心を下げます。
- 「ママもちょっと苦手だったけど頑張ってみたよ」
→ 親も同じ“挑戦者”であることを示すと、安心感が生まれます。
- 「今日は見てるだけでOK」「机に置いてあるだけで100点」
→ 無理に食べさせるより、“存在に慣れる”経験を積ませることが大切。
■ 食卓の“空気”が、味覚を育てる
私自身、ビュッフェではサラダをたくさん盛ってしまうのに、
親に出された野菜は、ほぼ自分から食べません(笑)
それは**「空気が違うから」**です。
- 自分で選べる自由
- 誰からも否定されない安心感
- 見た目がキレイというワクワク感
こうした**「食べてもいいかも」と思える空気が、
こどもの“味覚を育てる環境”になる**んです。
【てんのちょっぴり辛口コメント】
「こどもが食べない=親のしつけが甘い」なんて誰が決めたんでしょう?
私だって、今でも偏食あります。
苦手なものはあるし、避けたくなるし、誰にも責められたくない。
なのに、こどもには「ちゃんと食べて!」「残すないで」なんて
自分でもできないことを押しつけていませんか?
【てんからのメッセージ】
偏食の悩みって、親にとって本当に根が深い。
「このままで大丈夫かな」「将来困らないかな」
そう思うのは、愛情がある証拠です。
でも、だからこそ“急がない育て方”をしてあげてほしい。
- 一緒に作る
- 一緒に買いに行く
- 一緒に並べて、座って、においを感じてみる
今日、食べなくても大丈夫。
その食材が目の前にあることだけでも、立派な一歩です。
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