てん園長のホンネnote

お困り保護者の味方は、ちょっと辛口な元園長てん。愛あるホンネで届けます。

絵本を読み聞かせることのすすめ― こどもに“物語の世界”を届けよう ―

はじめに|ただ読むだけ。じゃないんです

毎晩の読み聞かせ。
忙しい毎日の中で、眠たい目をこすりながらページをめくっているパパ・ママも多いと思います。
でも、「読んであげる」という行為には、実は目に見えないたくさんの“プレゼント”が詰まっています。

私自身、こどもの頃は本が大好きで、毎週末は図書館通い。
今でも通勤中に読書をすることがよくあります。漫画も大好物。
私の特技はどんな人とも何かしらの話題で話ができること。

それは本や漫画を通して、いろいろなジャンルについて知れたこと、そこからさらに、「これはどういうことだろう?」と考える力が自然と身に付いているからだと思っています。

その原点をたどれば、共働きで忙しい中でも絵本を読み聞かせてくれていた母の存在。
本棚に絵本があって、寝る前に読む時間があって…。
言葉を、物語を、親の声と一緒に受け取ったあの時間が、私の“読書が好き”の原風景です。

 

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1|言葉のリズムが“脳”を育てる

絵本には、こどもが出会う初めての「美しい言葉」がたくさんあります。
繰り返しのリズム、語感の響き、声の高低…。
こどもは耳から言葉を吸収し、やがて「自分の言葉」に変えていきます。

**だからこそ、「読む」より「聞かせる」**という行為が、言葉の発達にとって大きな意味を持ちます。

デジタルで流れてくる音楽や言葉はいつも一定です。だからこそ、「読み聞かせ」を意識して行動していくことが大切です。


2|“心”を育てる物語の力

絵本には、たった数ページでも「感情の起伏」が詰まっています。
・悲しい場面に寄り添い
・こわいページで一緒にドキドキし
・嬉しい結末に笑顔になる

こどもは物語の中で、登場人物と気持ちを重ね、自分の中に「他人の感情」を育てていきます。
これが、共感力の芽生えです。


3|こどもと大人の“心の交流時間”になる

読み聞かせは、こどもにとって「独占できる特別な時間」。
スキンシップがあり、目線を合わせて、声の温度を感じる時間。
この安心感があるからこそ、こどもはストーリーに没頭できるのです。

実は、大人にとっても貴重な「ゆっくりとこどもに向き合う時間」になっています。


4|毎日じゃなくていい。でも、“繰り返し”は大事

「毎日読み聞かせなくちゃ」と思うと、疲れてしまいますよね。
てん園長として言わせてもらえば、毎日じゃなくて大丈夫
でも、お気に入りの絵本を何度も読むという“繰り返し”の体験はとても大切です。

こどもが何度も同じ絵本を持ってくるのは、成長してる証。
言葉の発達・記憶力・予測力・感情コントロール、すべてがその中にあります。


【てんのちょっぴり辛口コメント】

絵本は、「知育グッズ」じゃありません。
SNSでバズってるから買う、1回読んだら終わり。では、もったいない。

「こども」が好きな絵本ではなくて、「うちの子」が好きな絵本を一緒に選んでほしい。

こどもが「もう1回読んで」と持ってくる。
大人が「またこれ…」と思いながらも読み聞かせをする。
この繰り返しが、親子の信頼と安心を育てていくんです。

 

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最後に|物語の記憶は“親子の記憶”になる

ちなみに…私は友人の出産祝いに絵本を贈りがちです。笑
それは、読んでもらった記憶が、自分にとってかけがえのないものだったから。

「ゆきだるま」「てぶくろをかいに」「ゆきわたり」「14ひきシリーズ」は何度も何度も読んでもらったことを今でも覚えています。下にリンクが並んでますが、絵のテイストがなんとなく通じるものがありませんか?新見南紀さんの「てぶくろをかいに」宮沢賢治さんの「ゆきわたり」が入っているあたりが選んだのは母なんだろうなぁ…と好みを感じます。

そして、私の10代、20代の誕生日は毎年、母からハリーポッターの新刊。
なぜか表紙裏には母からのメッセージとサイン付きの…(おかげで売ったり捨てたりできず、本棚の大部分を占領されてます…笑)
でも、そういう“本を介した記憶”って、ずっと心に残っていくんですよね。

こどもの心に残る絵本の世界
今日も一冊、届けてあげてください。

 

文字がない絵だけの絵本です。母が話を作ってくれて読み聞かせてくれたのですが、毎回少し変わるストーリーが大好きで、リクエストした率No.1でした。母も話を作るのが面倒くさいときがあったようで時々、他の絵本にすりかえられてました。笑

 

名作絵本なので、いろいろな方がイラストを描き下ろしているのですが、我が家はこれでした。優しく静かにキツネのこどもがてぶくを買いに行くシーンが描かれています。動物と人間の関係を優しく優しく教えてくれている絵本です。

 

こちらも雪とキツネが出てくる絵本。兄妹が口ずさむ歌のリズムと母の適当につけていたメロディーが大好きでした。ただ、こちらも歌を作るのが面倒くさい時には、違う絵本にすりかえられてました。笑

 

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14ひきのねずみ家族の日常を描いた絵本です。ハラハラドキドキはありませんが、ゆったりのんびりと家族が季節を過ごして楽しんでいる様子がかわいくて、とにかく癒されます。

 

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