はじめに|「ありがとう」が言えるのは大切なこと
子どもに「ありがとう」を言ってほしい。
自然と口から出てくるようになってほしい。
そんなふうに思ったこと、ありませんか?
「ありがとう」って、たった5文字の言葉だけど、
その中には人とのつながり、気づき、感情のキャッチボールが詰まっています。
でも実は、「ありがとう」は教え込んで覚えさせるものではなく、
“言いたくなるような経験”を積むことがカギなんです。
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■ 「ありがとう」は“強要”されると逆効果
「ほら、なんて言うの?」
「ちゃんと“ありがとう”でしょ?」
そう言いたくなる気持ち、わかります。
でも、これが続くとこどもにとっては
「ありがとう=言わされるもの」になってしまいます。
それでは、感謝の気持ちは育ちません。
■ モデルはやっぱり親。大人が“ありがとう”を伝えていますか?
こどもがいちばん影響を受けるのは、やっぱり親や身近な大人。
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おもちゃを取ってくれたとき
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お手伝いをしてくれたとき
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ごはんを食べてくれたとき
どんなに小さなことでも、「ありがとう」をちゃんと伝えることで、
こどもは「そういうときに言うんだな」と学んでいきます。
■ 「ありがとう」は気持ちと一緒に届ける
ただ言うだけじゃなく、目を見て・表情を添えて・触れながら伝えると、
こどもの“心の中”にも届きやすくなります。
「〇〇してくれて、すごく助かったよ!ありがとう」
「ママ、嬉しかったよ。ありがとうね。」
言葉に“想い”を乗せて届けることが、感謝の本質です。
そしてもうひとつ意識したいのが、
咄嗟に「すみません」「ごめんね」が出ていないか?ということ。
たとえば…
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ドアを開けてもらった → 「ありがとう」
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布団を片付けてもらった → 「ありがとう、助かったよ」
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時間通りに支度してくれた → 「ありがとう、スムーズだったね」
“ごめんね”より“ありがとう”に言い換えるクセをつけることで、
家庭の空気がぐんと明るく、前向きに変わります。
■ 「ありがとう」を伝えたくなる環境づくり
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お手伝いの場をつくる
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家族間で感謝の言葉を交わす文化をもつ
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「ありがとう」が飛び交う空間を意識的につくる
特に大切なのが、まずは家族同士、大人同士が「ありがとう」を言い合うこと。
「ごはん作ってくれてありがとう」
「洗濯たたんでくれて助かったよ」
「お迎えありがとう」
そんな何気ない一言が、こどもにとって**“感謝って、こういう時に伝えるんだ”というモデル**になります。
■ 保育現場でも…「ありがとう」の前にある“安心感”
私の経験上、「ありがとう」が言える子は、
“受け取ってもらえる安心感”を持っている子が多いです。
逆に、自己肯定感が低いと
「どうせ言ってもスルーされる」「気づいてもらえない」と思いがち。
感謝の言葉は、安心できる関係性の中で自然と育つものなんです。
【てんのちょっぴり辛口コメント】
「うちの子、ありがとうって言えないんです…」という相談、よくあります。
でも実際、親が「ありがとう」をあまり言ってなかったり、
「当然」「やって当たり前」という空気になってる家庭も多い。
こどもに感謝を求めるなら、
まずは家の中で「ありがとう」を言う文化をつくること。
そして、大人自身が**「ごめんね」や「すみません」で済ませている場面を、「ありがとう」に変換してみること。**
たとえば、相手の時間を使わせてしまった時に「すみません」ではなく「時間を取ってくれてありがとう」と言ってみる。
さらに大切なのが、大人同士が家庭内で「ありがとう」を自然に伝え合う姿を、こどもにたくさん見せること。
「ありがとう」は、教える前に“見せて”あげてください。
ことばの連鎖は、大人から始まるんです。
【てんからのメッセージ】
「ありがとう」は、誰かにとっての“魔法の言葉”。
言われた人だけでなく、言った人の心もポカポカにする力を持っています。
日常の中にある、たくさんの「ありがとう」のチャンス。
見逃さずに、丁寧に拾い上げていくことが、
感謝できる子どもを育てる第一歩です。
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