はじめに|「怒らない=何もしない」ではありません
まず最初に、しっかり伝えたいのは
「怒鳴る」と「叱る」は、まったく別のものだということ。
こどもに必要なことを伝える、ルールやマナーを教える、
時にはきっぱりと注意する──
これは「叱る」であり、こどもの未来にとって必要な関わり方です。
ただし、そこに感情をぶつける“怒鳴る”行為が加わると、
こどもは【伝えたい本質】より【大人の感情】ばかりを受け取ってしまう。
■ イライラしてしまうのは人間だから。落ち込む前に“対策”しよう
「また怒鳴ってしまった…」
「イライラをぶつけてしまって後悔…」
こんなふうに自分を責めて、落ち込んで、自己嫌悪のループ。
でもね、感情が揺れるのは、当たり前のことです。
大事なのは、怒鳴らない“努力”じゃなく、怒らない“準備”をすること。
落ち込む前に、
「じゃあ私にできる準備って、何だろう?」と考えてみましょう。
■ まずは自分を知ることから。“怒りのトリガー”を探せ
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睡眠不足
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忙しい朝
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子どもが何度言っても動かない
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予定通りに進まない
こんな時、自分はどんな風に感じて、どこで一番イライラしてる?
“怒りのパターン”を把握することで、予防策が立てられるようになります。
たとえば、
「朝は余裕がないとイライラしやすい」なら、前夜にできることを済ませる。
「寝不足が響く」なら、寝かしつけ後の“だらだらタイム”を減らす工夫をする。
■ スケジュールに“余白”を持たせてみよう
完璧なタイムスケジュールをこなそうとして、
1つ崩れたら全部ぐちゃぐちゃ…それ、よくあることです。
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15分早く起きる
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出かける30分前から支度をスタート
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家事は最低限をクリアすればOK!
大人の心に余裕があると、こどものペースも受け止めやすくなります。
■ 「ちゃんとして!」ではなく「〇〇してくれると助かるな」
大人の言葉のチョイスは、
自分の感情を整えるためにも、とても大事。
「早くして」
「ちゃんとして」
「どうして言うこと聞かないの?」
そんな“圧”のある言葉を、少しだけ変えてみるだけで、
親自身のイライラ度も下がっていきます。
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「ママは〇〇してくれると助かるな」
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「一緒に〇〇しようか」
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「今日はここまでできたら最高だね」
“こどもを動かす言葉”より“自分が笑顔でいられる言葉”を選びましょう。
■ 自己調整のために取り入れてほしい3つの習慣
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“自分だけの時間”を1日5分でも確保する
→コーヒー1杯、スマホを見ない5分、静かに深呼吸だけでもOK。 -
「深呼吸+口角を上げる」をセットにする
→怒りを感じたら、まず笑顔を作ってみて。脳が「落ち着いて大丈夫」と錯覚します。 -
寝る前に「今日よくやった」と自分を褒める
→怒鳴らなかった日、途中で切り替えできた日、小さな成功をちゃんと評価して。
【てんのちょっぴり辛口コメント】
「怒らないようにがんばります」って、
それ、ちょっとゴールがぼんやりしすぎてませんか?
子育てって、
毎日“感情の波”の中で戦ってるマラソンみたいなもの。
だからこそ、
「今日、1回深呼吸できた」
「怒鳴らずに一言添えられた」
そんな**“小さな達成”を大事にしてほしい**。
毎日完璧じゃなくていい。
でも、自分で気づいて、自分の行動をちょっとずつ整えようとする。
それが“本当の子育て力”なんです。
【てんからのメッセージ】
イライラするあなたは、ちゃんと子どもに向き合ってる証拠。
だから、その自分を責めないで。
怒らない努力よりも、怒らない準備。
その準備ができれば、親も子ももっとラクに、もっと笑顔で過ごせる。
そして何より、
“落ち込む前に、整える”という選択肢を知っていてほしい。
それは、あなた自身を守るための知恵です。
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