てん園長のホンネnote

お困り保護者の味方は、ちょっと辛口な元園長てん。愛あるホンネで届けます。

ワンオペ育児|限界じゃないよ“ちゃんと疲れてるだけ”かもしれません

はじめに|誰にも言えない「しんどい」は、ちゃんと“疲れ”です

朝から夜まで、すべて一人で回してる。
寝かしつけたと思ったら家事。ごはん、洗濯、お迎え、買い物…。
「がんばってるのに、全然足りない気がする」
そんなふうに、自分にダメ出ししていませんか?

でも、それ、限界なんじゃなくて“ただ疲れてる”だけなんです。
誰だって、疲れる。
一人でこどもを育てるって、そもそも人間一人分の仕事じゃありません。


■ 「ワンオペ=孤独」になる前に、自分のSOSを拾ってあげて

ワンオペ育児って、物理的にも精神的にも“孤独”に陥りがちです。
パートナーが多忙だったり、実家が遠かったり、頼れる人がいなかったり。
そうすると、つい**「私がやらなきゃ」**が口癖になってしまう。

でもね、誰かに頼ること=甘えや弱さじゃない。
むしろ、それはちゃんと育児と向き合っている証拠だと私は思っています。


■ 限界ギリギリで回してるのが“普通”じゃない

・朝から気力が湧かない。
・夜泣きに反応するけど、何の感情も出てこない。
・寝顔を見ながら泣いたことがある。
・自分のための時間なんて1秒もない。

これ、全部“疲れのサイン”です。

“限界”という言葉を使う前に、
「これだけやってるなら、疲れて当然だよね」って、
ちゃんと自分に言ってあげてください。


■ 子育ては家庭だけでする時代じゃない

今は「親だけで全部やる」のが当たり前な時代じゃありません。
プラスワンの大人の手を入れることは、手抜きでも、甘えでもない。

たとえば…

「誰かに預ける=ダメ親」なんて、誰が決めたんでしょう?


■ ニューヨークで気づいた「誰かに頼ることが当たり前」の世界

私がニューヨークでベビーシッターをしていたとき。
3歳と1歳の兄妹を育てる家庭では、両親は在宅だけど、私が夕食〜寝かしつけまでをお手伝い。

また、ある家庭では「今日は夫婦でデートに行くの」と言って、
朝から夜まで1日シッター。子どもが寝てから両親が帰ってくる。

誰もそれを“特別なこと”とは思っていませんでした。
「自分たちに余裕があること」が、子どもにも必要だと知っているから。

「誰かに頼ること=親として未熟」ではなく、健全な選択肢。
日本にも、もっと当たり前になってほしいと、心から願っています。


■ ワンオペこそ“手を抜くスキル”が必要です

  • ごはんはレトルト+冷凍食品でOK

  • 掃除は週末まとめてでOK

  • お風呂はシャワーだけの日があってもOK

“毎日きちんと”より、“今日も笑えてる”が最優先。

こどもにとっては、完璧なごはんやピカピカの部屋より、
機嫌のいい親の笑顔のほうが、何倍も大事なんです。


【てんのちょっぴり辛口コメント】

「うちはワンオペだから…」って言葉、
こどもに聞かせたくないなって、私は思う。

だってそれって、
“誰かのせいで私は大変”って空気、伝わっちゃうから。

でも逆に、「今日は疲れたけど、がんばったー!」って言ってる親の背中は、
こどもにとって“頑張り方のモデル”にもなる。

“つらさを表現する言葉”を変えるだけで、
空気も親の気持ちも、ほんの少し軽くなるかもしれませんよ?


【てんからのメッセージ】

「限界じゃないよ、ちゃんと疲れてるだけ」
そのひと言を、私はあなたに伝えたい。

そしてもう一つ。
「疲れて当然」って、ちゃんと自分に許してあげてください。

“育児をしてる”ってだけで、今日一日100点です。
SNSと比べなくていい、昨日の自分と比べなくていい。
誰にも評価されなくても、ちゃんとがんばってるあなたを、私は知っています。

今日も一日お疲れさまでした^^

 

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