てん園長のホンネnote

お困り保護者の味方は、ちょっと辛口な元園長てん。愛あるホンネで届けます。

【閲覧注意】てん園長の考える「叱らない子育て」とは

はじめに|「叱らない子育て=正義」になっていませんか?

「怒らないようにしています」
「叱らずに見守ることを心がけています」
――そう話す保護者の方、本当に増えました。

でもその中には、
「叱ること=悪」
「怒らない親=良い親」
そんな固定観念に縛られているように感じる場面が少なくありません。

本当にそれでいいのかな?
叱らないことが、こどもの“今”だけでなく“未来”のためになっているのか
ちょっと辛口で、本音を書いてみようと思います。

今回の記事はてんのホンネの中のさらにホンネ。閲覧注意です。

それでも、てんの自論を聞いてやろうと思ってくれたあなたはぜひ最後まで読んでください。


親の方針として“叱らない”のはOK。でも、それを他人にまで求めないで

「うちは叱らない育児なので…」
その方針、素晴らしいと思います。

でもそれを、保育園や学校、地域社会の大人にも求めるとしたら?
それって、こどもの将来にとって本当に優しいのでしょうか。

**「大人はみんな怒らない」**という前提で育った子が、
社会に出たとき、誰かに注意されたり叱られたりしたとき――
親がフォローできない場面で、立ち直れないほど傷ついてしまったら?

叱られ慣れていない子は、打たれ弱い子になる。
これは現場でたくさん見てきた、現実の話です。


“叱らない”と“何も言わない”は、まったくの別物

叱らない子育て=放任
…そんな、現実になっていませんか?

「善悪の判断」
「他人への配慮」
「社会のルール」
これらは、伝えていかなければ自然に身につくものではありません。

こどもがやってはいけないことをしたとき、
「まだ小さいから」「自分で気づくだろうから」ではなく、
“今”伝えないと、“ずっと知らないまま”になります。

そしてその積み重ねが、**「空気が読めない大人」**や
**「自分勝手で孤立してしまう大人」**をつくってしまうこともあるんです。


「大人の感情で怒らない」それこそが、本当の“叱らない子育て”

私が思う“叱らない”とは、
感情に任せて怒鳴らないこと。
八つ当たりでぶつけないこと。
大人の都合でイライラをぶつけないこと。

でも、必要なことは冷静に伝える。
この“バランス”こそが本当の意味での「叱らない子育て」だと私は思っています。

怒らずに、でも毅然と伝える。
それが、こどもの心にもちゃんと届く関わり方です。


喜怒哀楽があるのが人間。その一部を隠し続ける怖さ

最近、「親が怒らないのが当たり前」みたいな空気を感じます。
でもね、人間って、怒ったり悲しんだりもする生き物なんです。

親が“怒り”を見せないまま育てられた子どもは、
「怒るって何?」
「相手が不機嫌なとき、どう対応すればいいの?」
…そんな状態で社会に出ていくことになります。

いちばん近くにいる大人の感情が“喜”と“楽”ばかりって、
果たして10年後、20年後のその子の人生にとって本当にプラスなのか?

私は疑問を感じています。


「今のこども」じゃなく「未来の大人」になるこどもを見てほしい

育児で大事なのは、目の前のこどもだけじゃありません。
“未来のこども”=やがて大人になって社会を生きていく存在を見ることです。

例えば、
あなたの職場や周囲に「関わりにくい大人」っていませんか?

  • 注意されるとすぐキレる人

  • 指摘されると落ち込んで動けなくなる人

  • ルールを守れない人

その人たちの背景には、**「叱られずに育った」**という土台があるかもしれません。


【てんからのメッセージ】

こどもに伸び伸び育ってほしいからこそ、何でも許してしまいそうになる。
気持ちはとてもよくわかります。

でも、すべてを叱らないことと、愛を持って伝えることは違います。

「叱らない」ことが目的ではなく、
「こどもが社会の中で自分らしく生きていく力を育てること」が子育ての本当のゴール。

今だけじゃなく、“未来”を見てほしい。
そのための「叱らない子育て」を、私たちは考え直す時期に来ているのかもしれません。

 

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